日本とアメリカのロゴの違い

 日本とアメリカのロゴの違いについて、検証したいと思います。今回は、スポーツメーカのナイキと、アシックスを例にあげて比較したいと思います。

 まずは、ナイキについてです。ナイキのロゴには、チェックマークのようなものに、「JUST DO IT」という、スローガンがあります。
 名前の由来は、ギリシャ神話に出てくる、勝利の女神、nike(ニケ)からきているそうです。ロゴは、「Swoosh」と呼ばれるシンボルにより、スピード感を出しつつ、勝利の女神 ニケの、彫刻の羽がイメージされています。この二つを、うまく掛け合わせたものが、このロゴになりました。その中でも、スローガンが、一番お客様の心を掴んでいると思われます。Just Do Itと言われると、アスリートであれば、かなり心に響く言葉であると考えます。そして、このスピード感のあるマーク、勝利の女神から取った名前。ロゴだけでも、かなりアスリートの心を掴んでいるのではないでしょうか。



 次にアシックスについてです。aのようなマークにasicsと、名前を載せています。アシックスにもスローガンがあり、それは、「sound mind, sound body 」だそうです。
まず、ロゴに関しては、asicsのaが、スピード感のあるように描かれています。このシンボルには、スピード感や、躍動感、そして、無限の可能性というものを「宇宙」として、イメージし、表現しているそうです。さらに、スパイラルという意味も含まれているそうです。次に、名前についてですが、古代ローマ時代の、風刺詩集の一節である「Mens Sana in Corpore Sano」からきているそうです。これは「健全なる精神は健全なる身体に宿る」と訳されており、最初のMensをAnima (生命)に置き換え、その頭文字を取ったものがasicsとなったそうです。最後に、スローガンですが、「sound mind, sound body」は「A Sound Mind in A Sound Body」からきているそうです。スローガンも、「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という意味になります。

 これら二つのロゴを比較してみた際に、感じることは、アメリカのロゴは、シンプルかつ分かりやすいということです。しかし、日本のロゴは、かなり複雑にできているように感じます。特にナイキの名前は、勝利の女神と、分かりやすいですが、アシックスは古代ローマ時代の風刺詩集から取っています。これは、調べないと、わかる人はほとんど、いないのではないでしょうか。名前、ロゴだけでも、お客様の心を掴めます。マーケティングにおいて、ロゴとスローガンは、かなり重要な要素であると思いました。

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